相談

「お前なにやってんだ!」

Tさん(52歳男性 父親と同居)の相談です。

「昨日ここ早く上がって、家の部屋でヘッドフォンでカセットテープで音楽聴いてたら、オヤジに『お前何やってんだ!』と怒られました。『お前がブラブラしてるのは、薬の副作用のせいだ。お前のこと考えると心配でしょうがない。調子がいいんだったら、働け!自立しろ』って・・・こんな不景気で障害者なんて雇うとこないよって言ったって・・・『俺はもう82歳だ。工賃作業のある作業所行って体慣らして、最終的には働け』って・・・でも、僕も52歳だし、そろそろ社会復帰って言うか、そうしたいなぁって」・・・

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その後の『決断のとき②』

DVDデッキをテレビと配線したHさん、初めて鑑賞するDVDは『スギタの帝王2』のはずだったのですが・・・

「画面は映ったんですけど、音が出ませんでした。ちゃんとつないだはずなんですけど」

コードの黄色と赤をテレビとデッキの両方につなぎましたか?

「テレビの方はつないであります。デッキの方は確認してみます」

やってみてください

「今日は忙しいのでやりません。デッキはもうラックに置いちゃってますから。土曜日にやってみようと思います」

(参考写真)

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決断の時 ②

グループホームのような共同住居に住んでいるHさん(50代 2月26日このブログに登場)の部屋には、小型テレビはありますが、ビデオデッキやDVDプレイヤーがありません。タップダンスの出てくる映画を観てみたいというHさん。そんなHさんを見かねて、ある方の不用になったDVDプレイヤーがHさんにプレゼントされました。

それから一年・・・DVDプレイヤーを持ち帰ったHさん、部屋の(何故だか片付けられていない)段ボール箱の上にそれを置きっぱなしにして、決してテレビに繋ごうとはしませんでした。理由は「段ボールの置場所がわからない」?・・・という、実際に部屋を見てみないと理解できない理由からでした。一年の間、何人もの人がテレビとの接続の仕方を繰り返し説明して、「簡単だからって!」と何回も伝えました。でも、Hさんは頑なにそれを試そうともしませんでした。

そして最近,Hさんは、ついに決断したみたいです。

「テレビと繋ぎましたよ! 簡単でした。10分で済みましたよ(笑) これで港南台のTSUTAYAでDVD借りれます。こんなことなら早くやってればよかった(笑)。簡単でしたよ!」・・・ご自分も出演している『スギタの帝王2』のDVDRをイソイソと持って帰っていったHさんでした。

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決断の時

障害者のグループホームのような共同住居で暮らしている50代男性Hさんの長きにわたっての悩みは、同居人の男性から毎日のように生活上のアドバイスを事細かに受け、それに従って自分のペースを崩してしまう為に、大きなストレスになっていることでした。あくまでもその男性が「好意」からHさんにアドバイスをしていることが、人の良い争い事を好まないHさんの心理的なプレッシャーを強くしていました。

Hさんの訴えが繰り返されるので、サブミーティングでみんなで解決策を話し合いました。「共同住居の職員に言う」「共同住居のミーティングで言う」「本人に言う」「手紙を書く」「その人に従う」「アドバイスを無視する」「聞き流して自分のペースを守る」等々・・・メンバーからいくつもの対処法が提案されました。一番多かったのは「本人に、自分のペースで生活することを言う」でした・・・Hさんはいつも神妙に聞いていました。Hさんの悩みについてのサブ・ミーティングは半年以上ランダムに開かれました。Hさんの訴えが繰り返されたからです。しかし残念ながら、Hさんはみんなのアドバイスを何一つ行動に移しませんでした・・・徐々にみんなも白けてしまい、Hさんの悩みはいつの間にか議題には上がらなくなりました。

それから2年以上たった最近、Hさんから伺いました。「僕この間はっきり言いましたよ。『あなたはあなたのペースで、自分は自分のペースで生活します』って。他にも色々言いたいことを言いました」・・・Hさん、なぜ今になって言うようになったんですか?

「それは、僕が言うって決断したからです」

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