Kさんが一年に一度輝く日
磯子ファイターズのキャプテンKさんは根っからの野球好きです。ご本人によれば、頭の中は野球のことだけ、昔はプロレスも大好きだったそうです。そんなKさんが一年に一度キラキラ輝くのが、横浜市内の精神障害者施設(地域)対抗フレンドシップ杯ソフトボール大会です。
今年こそいいメンバーが揃った!という噂もあったのですが、結局去年とそれほど変わりのないメンバーと、雨天で練習が何度も流れたり、というKさんにとっては不本意な状況で大会の当日を迎えることになりました。
しかし、それはそれ、やはりユニホームに袖を通すと、満面の笑みを浮かべて金沢振興センターグラウンドに向かうKさんと磯子ファイターズでした
もう10年以上続いている(らしい)ソフトボール大会。大会自体はなんの変化もなく、ただ変わっていくのは、野球人口が減少していることでしょうか・・・一つの施設だけでナインを集めるのが段々難しくなり、各区の中で集まったメンバーでチームを組まないとなかなか出場できません。磯子ファイターズもスペース杉田(6名)、工房タッチ(3名)、シャロームの家(2名)からなる合同チームです。
まだ試合が始まる前にトイレの前で転んでしまったKさん・・・幸いかすり傷でしたが、なにかこれからの試合展開にイヤな予感がありました・・・
最初の対戦相手は去年の優勝チームの<ピネル(施設名です)& 緑区生活支援センター合同チーム>でした。
誰もが予想しなかった7点のリードで迎えた3回の裏、相手チームの攻撃。試合途中で審判より、この裏で試合終了であることが告げられました(試合時間は45分限定)。7点のリードが、ヒットやエラー連発で徐々に狭まり・・・ついに逆転されてしまいました・・・
落胆するKさん(若干演技が入ってます)・・・
こうなれば、敗者チーム同士が戦う特別賞狙いしかアリマセン。
2回戦相手は、赤いユニフォームが素敵な<コスモス南太田>。磯子ファイターズは打線が冴えません・・・
そんな磯子ファイターズのナインに大きな声で声援を送るのはMさん。「イケイケゴーゴー!」というMさんの声はグラウンドに響き渡っていました。
しかし、Mさんの声援の甲斐もなく、大きな点差をつけられ・・・敗れてしまったのでした。
落胆するKさん。
あくまでも明るいMさん。最後に残ったのは、交流戦しかありません。
交流戦の相手チームは、なんと初戦で戦った<ピネル&緑区>チーム。これはリベンジしかありません!
しかし、冴えない打線とフォアボールの連発で大量点差になり・・・敗れました。
(閉会式)
3連敗というかなり悲しい結果で臨んだ閉会式。磯子ファイターズはなんと「奇跡賞」というよく分からない賞と、多分Mさんが対象であると思われる「応援賞」を頂きました。
表彰状と副賞ののど飴を手に喜ぶMさんと、チームの心の中心的な存在工房タッチKM氏。
・・・グラウンドからシーサイドラインの駅に向かうKさん。その後姿には1勝もできなかった男の悲哀のようなものがありました。しかし、美しい夕日を浴びたKさんはキラキラと光っていたのでした。
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